何を読もうか悩んでる
本読みたいけど
なに読もう
こんにちは、momonoです。
読む本を選ぶのって大変ですよね
仕事や家事に忙しい毎日。
だけど急に訪れるひとりの時間、何をしようと悩んでいるうちに、2時間くらいスマホをながめて時間を無駄にしてしまったように感じる。
もう2時間
また、やってしまった、、、
1日を振り返った時に今日充実したなって言いたい。
小説家(文章の達人)たちが何十時間も、何日も、何カ月も、あるいは何年もかけて書いた物語はあなたの1日をすばらしい1日に変えてくれます。
今回は年間200冊本を読んでいた私momonoがおすすめする「一生に一度は読むべき小説 8冊」を紹介します。
【一生に一度は読むべき本】女性におすすめの小説 8冊
あなたはお母さんを小説に出来ますか?【鳳仙花/中上健次】
『鳳仙花』作家:中上健次
出版:小学館
芥川賞作家中上健次が自分の母親をモデルに書いた作品
美しい文章に触れたい人におすすめ
戦後生まれ初の芥川賞作家中上健次が自分の母親をモデルに書いた作品です。
主人公のフサが少女から大人の女性になり覚悟を決めて生きるまでの物語。
フサ目線ではじまる冒頭のみずみずしさは圧巻です。さすが天才作家、中上健次。
私はラストシーンも好きです
最初から最後まで美しい画を見たようなそんな気にさせてくれる一冊。
フサの美しさ、女としての強さやたくましさ、不運なところさえ魅力にしてしまう主人公力。絶対に無理だけどフサみたいに生きてみたい。
何が1番すごいって自分の母親をひとりの女性として繊細な文章で描き切っている中上健次なんですよね。
つらい時、何と声をかけられたいですか?【絶望名人カフカの人生論/カフカ】
『絶望名人カフカの人生論』作家:カフカ 編訳:頭木弘樹
出版:新潮文庫
少し疲れたあなたにおすすめ
人生でつまずいて立ち上がれなかった時期ってありますか?
私はあって、その時大切な人たちは励ましや優しい言葉をかけてくれて有難いけど、そうじゃないんですよね。
みんな、、、ごめん
「元気だして」さえ凶器突き付けられて「働け」に聞こえてしまうような、それくらい余裕がなくて追い詰められてしまう。
笑いたいのに笑えない。そんな時期にはじめて笑わせてくれたのはカフカのネガティブな言葉たちでした。
この本、カフカの恋人や日記やノートの言葉を集めて頭木弘樹さんが編訳、解説してくれているんですけど、頭木さんがカフカをすごい愛していて、読みやすいんですよね。
読んでみるとカフカにつっこみたくなりますよ。「落ち込みすぎやろっ」って。
カフカ、、、
落ち込みすぎやろっ
つらい時一緒に寄り添ってくれる言葉ってなかなか存在しないからこそ貴重ですよね。
美味しい物を食べた時最初に浮かぶ人は誰ですか?【キッチン/吉本ばなな】
『キッチン』作家:吉本ばなな
出版:新潮文庫
恋をしたい人、恋をしている人 恋を思い出したい人におすすめ
あまい恋とか、深く人を愛した後の悲しみとか、好きな人のところへ走って行きたくなる気持ち。そんな気持ちをぎゅっとつめこんだ物語。
そして、えり子さんという強烈なキャラクター。
私は十代でこの本と出会ったのですが、えり子さんは憧れの人でした。
えりこさんの手紙、、、、、
感動します
まだ恋ををする前にこの本に出会ったから、いつか私も美味しい物を食べて、その時食べさせたいと思える人が現れたらいいなと思いながら読んでいました。
読んでいない人がうらやましい。ミステリーの傑作【十角館の殺人/綾辻行人】
『十角館の殺人』作家:綾辻行人
出版:講談社文庫
一行の衝撃を味わいたい人におすすめ
本格ミステリーです。
一行の衝撃でこれにかなう本はあるのでしょうか?
私も終盤のその一行を呼んで思わず声を出しました。
えっ!?
えー!!!?
とり肌も止まらなかったし、本当に驚きます。
読んだ後誰かにおすすめしたくなる本です。そしてその時言うと思います。
読んでいない人がうらやましい
冒頭で結末はわかっているのに涙がとまらない【さくら/西加奈子】
『さくら』作家:西加奈子
出版:小学館
泣きたい人、 優しい言葉を求めている人におすすめ
サラバで直木賞をとった西加奈子さんの二十代の頃の作品。
西さんの文章って手をぶんぶん振りまわして叫んでいるみたいで可愛らしいんですよね。
でも油断していると確信を突いて来る。すごい勢いのストレートパンチをくらったみたいにやられます。
優しい文章だからこそお兄ちゃんの運命の残酷さが際立つ。
私は感情移入しすぎて途中2時間くらい泣いてページをめくれませんでした。
本当に後半はずーっと泣いていました。10回以上読んでいる本です
だけど、読んだ後優しい気持ちになれます。
女の子の10代の入り口、あの時期を思い出す一冊【しろいろの街の、その骨の体温の/村田紗耶香】
『しろいろの街の、その骨の体温の』 作家:村田紗耶香
出版:朝日文庫
女の子だったあの頃を思い出したい人 女の子のお母さんにおすすめ
コンビニ人間で芥川賞を受賞した村田紗耶香さんの作品。この作品で三島由紀夫賞を受賞されています。
主人公の結佳が小学生から中学生までの物語。
読みはじめてすぐに、10代の入り口の女子の空気感に引き戻されます。
体の変化についていけない心を置き去りにして、みんな仲良かったのに見えない線で引かれたようにグループが別れ、カーストが出来て行き、男の子を意識するあの多感な時期。
あのほろ苦い時期を丁寧に、そして正確に描かれています。
村田さんと私は世代違うのですが、え!一緒の小学校中学校だったっけ?と言うくらい共感というか懐かしい気持ちになりました。
え!?一緒の学校だったっけ?
自分だけが苦しいと思っていてあの時期。今振り返るとみんな似たような気持ちなのかもしれません。
アメリカの名作【グレートギャツビー/フィッツジェラルド】
『グレートギャツビー』作家:スコット・フィッツジェラルド 訳:村上春樹
出版:中央公論新社
名作を読みたい人におすすめ
あの村上春樹さんが最も大切な本であげている本ですね。
私は何か読んでいたらかっこいいなというミーハーな気持ちで読んだのですが、読書家が夢中になる訳が分かります。
大前提に物語が面白い。そして、会話がおしゃれなんですけど、リアルで引き込まれます。
「デイジー! デイジー! デイジー!」 グレートギャツビー p73
これ私が好きなシーンです。嫉妬した愛人が奥さんの名前を叫んでいる。
必死さを伝えるのにこれだけ端的にだけど的確に表現できるってすごいですよね。
実体験なのかなと思ってしまいます。
好きなシーンや言葉をあげたらきりがないです。
人によって読み方が全然違う本だと思います。
本はいつだって居場所を与えてくれる【ハリーポッターと賢者の石/J.K.ローリング】
『ハリーポッターと賢者の石』作家:J.K.ローリング 訳:松岡佑子
出版:静山社
何を読むか迷っている人、現実を忘れたい人におすすめ
私を本好きにしてくれた本です。
10歳の時まくらもとにずーっと置いてました。
わたしに夢と居場所をくれた本です
大人になって読んでも面白い。別の世界に連れて行ってくれる魔法の本だと思います。
ファンタジーです。魔法使いが出てきます。
最後に【読書のハードルを上げるのは…】
今回は仕事に家事に忙しい女性に、一生に一度は読むべき本8冊をご紹介しました。
いかがでしたか?読みたい本、気になった本はありましたか?
読書のハードルをあげるのは全部読まないといけないと思う固定観念。
「勉強じゃありません。只机の上へ、こう開けて、開いた所をいい加減に読んでるんです」
ー中略
「何故って、小説なんか、そうして読む方が面白いです」
『草枕』p112 作家:夏目漱石 出版:新潮文庫
これは漱石の草枕の丁度真ん中くらいに書かれている言葉です。
本は最初だけ読んでもいいし、真ん中から読んでもいい、なんなら最後から読んでもいいと私は思います。
ただ、草枕は冒頭の文章が美しいのでぜひ、最初も読んで欲しいですね。
読書に最初から最後まで読めなんてルールはありません。
好きな時に好きなように自由に読むのが楽しい読書だと思います。
それでは、素敵な時間を過ごしてください。
最後までありがとうございました。
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