「元プロ棋士」であり「株主」
桐谷さん。月曜から夜ふかしで有名な自転車で株主優待券を使う為かけめぐる姿が印象的ですよね
桐谷さんがプロ棋士だったことはご存じだろうか?
7段で若い頃は「コンピュータ桐谷」と呼ばれていたそうだ。
桐谷さんがなぜ「現金を使わない株主優待生活」を始めたのかもご存じだろうか?
それは決して優雅なスタートではなく、リーマンショックで資産が3億から5000万に減り、大量の信用取引の支払いに追われた結果現金を使わないためにはじまった苦肉の策なのだ。
人生、わからないものです。
『桐谷さんの株主優待ライフ』p14
これは「桐谷さんの株主優待ライフ」の書き出し。
株主優待のことも書かれているが、波乱万丈な人生を歩んでいる桐谷さんの人生論として読むのも面白い。
その他にも桐谷さんの映画論や棋士の時のエピソードなど、「桐谷さんの株主優待ライフ」は桐谷さんのことを知ることの出来る一冊である。
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【桐谷さんの株主優待ライフ】を読んだ感想
作品情報 書名:桐谷さんの株主優待ライフ 著者:桐谷広人 発行:株式会社小学館 (2013年10月6日)
なぜ読もうと思ったか。
月曜から夜更かしで見たことがあったから。
薄くて読みやすそうと思ったから。
株主優待が気になったから。
心に響いた文章(3つ)
「桐谷さんの株主優待ライフ」を読んで心に響いた文章を3つ紹介します。
映画は面白いですね、感動するし。でもテレビは見ません。だってテレビはタダで見られるじゃないですか。映画は優待券を使わなきゃ無駄になるから、観るんですよ。
『桐谷さんの株主優待ライフ』 p50
タダだから見ないって考え方としてかっこいいですね。
父親はいつもこう言っていました。「貧乏の方が幸せだ」「世の中の人がみんな幸せにならなきゃ、自分だけが幸せになっても意味がない」と。
『桐谷さんの株主優待ライフ』p53、54
わたしの祖母の口癖も「貧乏人が一番幸せや。健康になるし」だったので親近感が湧きました。
それとこれだけは言っておきますが、投資がブームになったら、そのときがピークなんです。株の雑誌が売れて、普段株をやらない主婦が始めたら、必ず株価は下がり始めます。『桐谷さんの株主優待ライフ』P83
ということは、私(普段株をやらない主婦)が始めようとしてるので下がるということか!!!
感想
株主優待券を使う為、爆速自転車で駆け巡るおじさんは、プロ棋士だった。
桐谷さんはキャラも経歴もすごい人でした。
人生のうちでどん底を味わった人の話は面白いと思います。
奪われた後残ったものでどうするのかって人の性格がものすごく出ますよね。
ましてや3億が5000万円なんて笑えないです。でも、面白く楽しく読める本でした。
やってみたいと思った事
・「火星のプリンセス」というSF小説を読んでみる。P48
・インド映画「きっと、うまくいく」をみる。p51
・小菅剣之助を知りたい。倉島竹二郎の小説「運命を指す男」を読んでみたい。p67
はじめて知った事・疑問
・信用取引の建玉
・ナンピン買い
書き終わり
最後に、私が座右の銘としている言葉を記しておきたいと思います。
人生、つらいこともあります。
でも乗り越えていけば必ず道は開ける。そう信じて。
平成25年 秋。
人間万事塞翁が馬 桐谷広人
『桐谷さんの株主優待ライフ』p142,143
「人間万事塞翁が馬」はわたしの座右の銘でもあるので、嬉しかったです。
「人生、わからないものです。」ではじまったこの本が、人間万事塞翁が馬で終わる。
おしゃれだなと思いました。確かに現代版「塞翁が馬」かもしれませんね。
まとめ
写真等あり、文章も読みやすく、難しい用語なども使わずに分かりやすかったです。
株主優待券を知りたくて手に取った本でしたが、桐谷さんの人生論や人生そのものが波乱万丈で読み物として十分に面白い本でした。
この記事を読んで興味を持った人はぜひ「桐谷さんの株主優待ライフ」読んでみてね。
主婦が金融の本を読んでみる
わたくしmomonoは、マイホームがほしいので、とりあえず金融の本を読むことに挑戦してます。
金融の本4冊目に読んだのは「桐谷さんの株主優待ライフ」でした。
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